上皮は考える#2 繊毛上皮は分泌する

 上皮には様々なイオンチャネルが存在しており、イオン輸送を恒常的におこなっている。
白人に高い頻度でみられる遺伝性疾患の嚢胞性線維症cystic fibrosisはCFTRと呼ばれるクロライドチャネルの異常であり、上皮細胞に存在する一つのチャネルの変異により分泌異常を来きたす重篤な疾患である。
鼻
イオンチャネルの動態をリアルタイムに観察することができるパッチクランプの実験を開始すると、やはり上気道粘膜繊毛上皮細胞は、粘膜下腺や杯細胞と同じく、自発的にあるいは種々の刺激に反応して、多彩なイオン分泌をあたかも自律的におこなっているようにみえた。

上皮は考える#1 はじめに

研修時代は特に、日常診療の中で不思議に思うことが多々ある。
私は卒業直後に基礎医学教室に入り、神経化学で学位取得後、西村忠郎教授(藤田保健衛生大学板文種報徳会病院)のもとで、一から耳鼻咽喉科診療を勉強し始めた。藤田保健ばんたね病院
当時のメンターであった八木沢幹夫先生から、今のうちに日々の疑問点をメモして貯めておくと将来宝物になるからといわれ、常に白衣のポケットに小さなノートをいれていた。2年で20冊以上になった「宝物」が十分いかされているとはいえないが、その頃から常に疑問に思っていたことの一つが、アレルギー性鼻炎患者でどうして瞬時に大量の鼻水がでるかであった。このような水道の蛇口をひねるようなドラマチックな分泌現象は、関門(チャネル)が開閉することにより制御されているに違いないと漠然と根拠もなく思いこんでいた。大学に講師として戻ってから、パッチクランプによる気道繊毛上皮細胞のイオンチャネルの勉強を一から始めた。
notebook
【原典】「上皮は考える」三輪正人著
耳鼻咽喉科臨床 104:12;918-919,2011
を引用改変しています。

メディア紹介

(2015/6/15)2014年12月16日以降のテレビ出演先が、関西のチャンネル表記になっていましたので訂正いたしました。

▼2015年3月4日(水) 16:00〜16:52
L4YOU! [ 花粉症対策の最前線SP ]   (テレビ東京) 

▼2015年2月19日(木) 19:00〜19:56
あのニュースで得する人損する人 [ 花粉症「得」新情報&こじれた家族を北斗晶が解決! ]   (日本テレビ) 
今なら間に合う!お手軽!最新花粉症対策&予防法

▼2014年12月16日 5:55〜 8:00
あさチャン! (TBS)  

▼2014年12月9日 19:00〜21:48
たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 [ 3時間スペシャル ] (朝日放送)

▼2014年12月1日  8:00〜 9:55
モーニングバード! (朝日放送)

2014年10月1日
日刊ゲンダイ
インフルエンザや花粉症を悪化させる「ドライノーズ」対策法

2014年8月26日
日刊ゲンダイ
最悪一生寝たきりも…風邪だと思ったら「扁桃炎」の恐怖

2014年8月1日
日本経済新聞夕刊
熱・のどの痛み… 扁桃炎、風邪と勘違いに注意を 悪化すると手術必要

Airway Club Tokyo 演題一覧

開催日:2015年6月4日
会場:京王プラザホテル
演題名1:COPDの病態とその併存症について
講演講師:福永 興壱 先生
講師所属:慶應義塾大学医学部 呼吸器内科 講師
演題名2:耳管開放症の臨床の実際 
講演講師:大島 猛史 先生
講師所属:日本大学医学部 耳鼻咽喉科 教授

▼6回
開催日:2014年10月29日
会場:京王プラザホテル
演題名1:職業歌手の音声障害 —その治療とリハビリについてー
講演講師:渡邊 雄介 先生
講師所属:国際医療福祉大学 東京ボイスセンター センター長
演題名2:好酸球性鼻副鼻腔炎をめぐってー臨床的見地からー
講演講師:森山 寛 先生
講師所属:東京慈恵会医科大学 名誉教授

▼5回
開催日:2014年5月29日
会場:京王プラザホテル
演題名1:アレルギーとサイトカイン
講演講師:中江 進 先生
講師所属:東京大学医科学研究所 システム疾患モデル研究センターシステムズバイオロジー研究分野 准教授
演題名2:上気道の粘膜を利用した治療法の開発:
アレルギー性鼻炎と頭頸部がん
講演講師:岡本 美孝 先生
講師所属:千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学 教授

▼4回
開催日:2013年10月3日
会場:京王プラザホテル
演題名1:重症喘息の病態に迫る
講演講師:浅野 浩一郎 先生
講師所属:東海大学医学部 内科学系 呼吸器内科 教授
演題名2:鼻・副鼻腔疾患における網羅的解析
一特許取得、新薬開発に向かってー
講演講師:藤枝 重治 先生
講師所属:福井大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授

▼3回
開催日:2013年6月13日
会場:京王プラザホテル
演題名1:Hypereosinophilia-associated disease(HEAD)の病態 〜末梢血好酸球多寡、cytokineを含めて〜
講演講師:猪熊 茂子 先生
講師所属:日本赤十字社医療センター アレルギー・リウマチ科 部長
演題名2:Mucosal Immunity and it’s clinical impact on allergic rhinitis
講演講師:川内 秀之 先生
講師所属:島根大学医学部 耳鼻咽喉科学教室 教授

▼2回
開催日:2012年11月14日
会場:京王プラザホテル
演題名1:気道上皮細胞と気道炎症
講演講師:望月 博之 先生
講師所属:東海大学医学部専門診療学系小児科学 教授
演題名2:鼻閉のメカニズムとその対策
講演講師:市村 恵一 先生
講師所属:自治医科大学医学部 耳鼻咽喉科学教室 教授

▼1回
開催日:2012年5月16日
会場:丸ビルホール&コンファレンススクエア
演題名1:アレルギー性結膜疾患の病態形成における結膜・角膜上皮層の重要性
講演講師:海老原 伸行 先生
講師所属:順天堂大学医学部 眼科学講座 准教授
演題名2:上気道慢性炎症研究における我々の取り組み 〜 From Clinic to Bench and Back 〜
講演講師:岡野 光博 先生
講師所属:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学 准教授
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