上皮は考える#3 皮膚は考える

手
「上皮は考えているみたいだね」となにげなく実験室の周りの方々に話していたが、数年前に「皮膚は考える」という資生堂研究所の傳田光洋主任研究員の著書を書店の店頭で見つけ、その意を強くした。
表皮と同じく、気道上皮も、生体防御機構の最前線として、生体恒常性維持のため、重要な役割を担っており、構成細胞の中でも最前線かつ最上位の司令官として、他の構成細胞や浸潤細胞に指令を出していると思われる。


 

上皮は考える#2 繊毛上皮は分泌する

 上皮には様々なイオンチャネルが存在しており、イオン輸送を恒常的におこなっている。
白人に高い頻度でみられる遺伝性疾患の嚢胞性線維症cystic fibrosisはCFTRと呼ばれるクロライドチャネルの異常であり、上皮細胞に存在する一つのチャネルの変異により分泌異常を来きたす重篤な疾患である。
鼻
イオンチャネルの動態をリアルタイムに観察することができるパッチクランプの実験を開始すると、やはり上気道粘膜繊毛上皮細胞は、粘膜下腺や杯細胞と同じく、自発的にあるいは種々の刺激に反応して、多彩なイオン分泌をあたかも自律的におこなっているようにみえた。

上皮は考える#1 はじめに

研修時代は特に、日常診療の中で不思議に思うことが多々ある。
私は卒業直後に基礎医学教室に入り、神経化学で学位取得後、西村忠郎教授(藤田保健衛生大学板文種報徳会病院)のもとで、一から耳鼻咽喉科診療を勉強し始めた。藤田保健ばんたね病院
当時のメンターであった八木沢幹夫先生から、今のうちに日々の疑問点をメモして貯めておくと将来宝物になるからといわれ、常に白衣のポケットに小さなノートをいれていた。2年で20冊以上になった「宝物」が十分いかされているとはいえないが、その頃から常に疑問に思っていたことの一つが、アレルギー性鼻炎患者でどうして瞬時に大量の鼻水がでるかであった。このような水道の蛇口をひねるようなドラマチックな分泌現象は、関門(チャネル)が開閉することにより制御されているに違いないと漠然と根拠もなく思いこんでいた。大学に講師として戻ってから、パッチクランプによる気道繊毛上皮細胞のイオンチャネルの勉強を一から始めた。
notebook
【原典】「上皮は考える」三輪正人著
耳鼻咽喉科臨床 104:12;918-919,2011
を引用改変しています。

メディア紹介

(2015/6/15)2014年12月16日以降のテレビ出演先が、関西のチャンネル表記になっていましたので訂正いたしました。

▼2015年3月4日(水) 16:00〜16:52
L4YOU! [ 花粉症対策の最前線SP ]   (テレビ東京) 

▼2015年2月19日(木) 19:00〜19:56
あのニュースで得する人損する人 [ 花粉症「得」新情報&こじれた家族を北斗晶が解決! ]   (日本テレビ) 
今なら間に合う!お手軽!最新花粉症対策&予防法

▼2014年12月16日 5:55〜 8:00
あさチャン! (TBS)  

▼2014年12月9日 19:00〜21:48
たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 [ 3時間スペシャル ] (朝日放送)

▼2014年12月1日  8:00〜 9:55
モーニングバード! (朝日放送)

2014年10月1日
日刊ゲンダイ
インフルエンザや花粉症を悪化させる「ドライノーズ」対策法

2014年8月26日
日刊ゲンダイ
最悪一生寝たきりも…風邪だと思ったら「扁桃炎」の恐怖

2014年8月1日
日本経済新聞夕刊
熱・のどの痛み… 扁桃炎、風邪と勘違いに注意を 悪化すると手術必要
<<back|<21222324252627282930>|next>>
pagetop